DropBox Backup vs Backblaze Personal Backup ファイッ!

DropBox Backup vs Backblaze Personal Backup ファイッ!

2022.04.23

Dropboxは元々バックアップサービスをやっていたようですが、この度クラウドバックアップを単品で商品化したということで、バックアップ専門としては孤高にて至高だったBackblaze君にライバルができたことになります。ヨカッタネ

ということで早速比較してゆくのですが、先に言います、今回は長いです。

ので、DropBoxを使ったことがない且つBackblaze贔屓のわたしが先に結論だけいっておくと……圧倒的にBackblazeがいいです。( ´゚д゚`)エー

リンク : Dropbox Backup / Backblaze Personal Backup

料金

最初に気になるお値段から。

年(円/税込)月(円/税込)
Dropbox Backup7920825
Backblaze PersonalBackup8961(70$)896(7$)
Backblaze(ソースネクスト)3740
料金比較

一見Dropboxの方が安そうですが、ソースネクストを介して買うとBackblazeのほうが半額近いお値段に。ちょっとした裏技です。

仕方の無いことですが、一人あたりのバックアップ容量が増え続けていることやHDDからSSDに移行されているのもあり、度々値上がりします。長いおつきあいになるので一応心の隅に置いておこう…

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容量

容量はお互い無制限です。(Dropboxは1つのファイルサイズは最大2TBという制限はある。)

無制限と聞くと、oioi、AOSBOXとかGoogleフォトが容量無制限やめたのにできるんか?と不安がる人がいるようですが、その心配を払拭するにはクラウドストレージとクラウドバックアップの違いを理解する必要があります。

どこまで保存できるか?

違いを説明する前に、ちょっとわかりにくいとこですが、PCのどのストレージまでバックアップできるのか確認しましょう。いくら無制限といっても、メインのCドライブだけだったら意味ありません。

Backblaze

増設から外付けストレージにいたるまでPCに繋がってれば全部OK。OneDriveなどに保存してあるものもバックアップできます。

バックアップから除外したいフォルダやファイル拡張子の指定を細かくできるのも嬉しいところ。

DropBox Backup

え?こんだけ?

どうやらC:\Users\ユーザー名\Dropbox\PCの中にある(に移動させた?)データをバックアップするようです。特殊すぎる。(外付けドライブはバックアップできます。)

つまりこの中に全部のデータを移動させればユーザーフォルダ以外のものもバックアップできるのですが、そんなこと誰がやるかバカ

シンボリックリンクもだめ。robocopyという手もありますが、Cドライブにそんな容量置けるわけないのでボツ。裏技はあるでしょうが裏技をつかわなきゃいけない時点でBackblazeに大敗です。

機能

基本は両方とも同じで、PC内のあらゆるデータを、データがPCにある間ずっと保管します。

そして、PCからデータが消えたときはその日から30日間だけ保存してくれます。それが過ぎたらサーバーから削除されます。

これがストレージとバックアップの大きな違いです。
容量無制限だし10TBくらい写真保存しちゃおーと思っても、そもそもPCに10TBのHDDなりSSDが必要で、さらにそのHDDが壊れたら30日後にはバックアップからもデータが消えてしまいます。だからこそ容量無制限が実現できるんですけどね。

リストア

これはもうお互い遜色なしです。
ブラウザから欲しいファイルだけリストアすることもできますし、30日以内なら、日付を指定して遡ることもできます。

何TBも一気にリストアすると流石に時間がかかりますが、Backblazeの方はダウンローダーがあり、それを使うとあっという間に終わります。終わった気がします!(曖昧

冗長性

バックアップというのは最後の要なわけですから、どこまで最悪の事態が考えられているか?というのは結構大事だったりします。(これはサーバーが壊れるといったサービス側の問題ではなく、リストアできるPCが手元にない!というようなユーザー側の問題の話です。)

Backblaze

PCが壊れてから30日が立ちそう!でも肝心のPCが無い!やばい!となったとき、Backblazeには5つの選択肢があります。

  1. バックアップできるPCは1契約1台ですが、そのデータの閲覧&リストアはサイトを開いてログインすればどこでも誰でもできます。
  2. 年額を+24$するとデータが消えるまでの期間を1年に増やすことができます。
  3. 上にさらにデータ量に応じて累進課金することで永遠に保存、つまりアーカイブ化することができます。データ量によっては大変な金額になるのどよっぽど使うことは無いと思いますが…ちなみに月額0.005$/GBです。
  4. B2というBackblaze版Googleドライブみたいなもの(ちょっと違いますが)にデータを移行することができます。
  5. 最大で8TBまでですが、データをハードドライブに入れて送ってくれます。日本まで送ってくれるかは自信が無いのですが、いやはやここまでやるかと、バックアップに対する本気度を感じますね。

Dropbox Backup

1は同じことができます。2に関しては180日まで伸ばせますが、Dropbox Backupではなく従来のDropboxのProfessionalプランに移行する必要があるのでちょっと割高。4は当然できます。できますが…

全体的にバックアップ機能だけ使いたい人間にとっては微妙というかわかりにくいというか…

ちゃんと長い間続くのか?

サーバーの管理体制がどうだの財務状況がどうだのはそれぞれが発表している資料を読むしかないんですが、残念ながらそれらをやって比較する能力がないので下手なことは言わないようにします。
一番わかりやすいサービスが何年続いているか?だけ見てみましょう。

  • Backblazeは4/20に15周年を迎え、保存しているデータは2EBを超えました。エクサ…?ともかく大容量データの長期保存のノウハウはばっちしです。
  • Dropbox自体は13年続くITとしてはベテラン企業です。ただDropbox Backupの前身となる機能が追加されたのは2020年6月のことで容量無制限のバックアップのノウハウは少し心配ではありますね。

参考文献 : We’re Turning 15 Today! / About Dropbox

まとめ「まだまだ出発地点」

Dropbox Backupははまだまだ生まれたばかり。今後に期待です。

今のところ通常プランのおまけ程度なので、慣れてきたら徐々に保存できる範囲を増やしていって欲しいところ。しかしながら当分はBackblazeの天下が続くでしょう。ということで私もBackblaze、継続です!